素敵に見える装いになるために最も大切なことは、
着ている服がTPOを考えた装いになっているかどうかです。
TPOとはTime(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)の頭文字をとった略語。
時、場所、場合に即した服装をすべきだというファッション業界の提案として登場した言葉。
結婚式ならドレスで、
登山の時は登山用の服装で、
学校に行くときは制服で、
などなら、あまり間違えることがないでしょう。
一番注意していただきたいのは、《普段着》です。
普段着には、かなり細かいTPOが存在します。
今回は一番ご相談の多い、彼とのデートに特化して、
どういった事を考えながらコーディネートすると、彼との距離が一歩近づくかについてお伝えします。
誰がいるのかを考える
私が同行ショッピングで《普段着》が欲しいとご要望があったとき、
必ずお聞きするのが、
◎出かける場所
◎誰と出かけるのか?
◎その場所にはどんな人たちがいるのか?
この3点です。
ランチデートだとすると、
オシャレなイタリアンレストランなのか、カフェで食事をするか?によって、装いが微妙に変わります。
この微妙な差をとらえるのが、普段着のTPOを考える際の難しいところです。
その際にお薦めなのが、
その場所には、どんな人たちが集っているのか?を想像してみる事です。
おしゃれなイタリアンレストランには、ピンクの花柄ふんわりワンピースを着た人はいるでしょうか?
デート服だと特に、自分をかわいく見せる服装ばかりに着目しがちです。
視座を高くして、ほかの人の装いについても観察してみるといいですね。
《装いのリンク》を作る
男性と出かける服=女性らしくて可愛く見える服
という、単純な考えだけでは、彼との距離は近づきにくいでしょう。
特に普段着でお薦めなのが《装いのリンク》を作る事です。
例えば、いつもデニムを履いている彼なら、
デニムスカートにするとか、デニム素材の靴を履くなど、
どこか、相手の服装とリンクさせるのもおススメです。
装いのどこかに共通点があると嬉しいものです。
《装いのリンク》を作ることで、親しみや共感がより生まれやすくなります。
装いは相手に媚びるのではなく、相手への思いやりを表すもの!
婚活ファッションのご相談も多いですが、
男性に媚びるファッションをすれば上手くいくということは決してありません。
むしろ、相手の顔色ばかりみての洋服選びは、
最初は良くても、すぐに化けの皮がはがれて関係性も悪くなっていくでしょう。
私は、装いは相手への思いやりだと思っています。
今日という日をあなたと一緒に心から楽しみたい!という無言の意思表示です。
例えば友人の結婚式なら、『おめでとう!』の気持ちをいっぱい込めて、
当たり障りのない地味な黒のドレスを選ぶより、
この晴れの日を心待ちにしていたという気持ちが伝わる華やかなワンピースや着物を着た方が、
友人にもご親族にも喜ばれるものです。
そして何より、あなた自身がお祝いの気持ちを最大限に装いにのせることで、
幸せな時間をおもいっきり楽しめるのではないでしょうか?
垢抜けている人が幸せそうに見えるのは、1日1日を大切に装い、生きているからではないかと思います。
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